コイン紹介

こちらは、かなり貴重な1枚となります。

神聖ローマ帝国ハノーファー選帝侯であり、ハノーファーゲオルグ3世、イギリスのジョージ3世のピストル金貨です。

このピストル金貨の名前の由来は、チェコ語のpíšťala（ホイッスル？口笛？）、イタリア地方のピストイアなど、定かではないのですが、1741年から1855年まで北ドイツでも発行され、フランスのルイドール金貨と同等となります。

1801年にアイルランドがイギリスと合併し、グレートブリテン及びアイルランド連合王国となり、そして、ナポレオン・ボナパルトは、1804年に皇帝となり、ナポレオン1世となります。

このような波乱の中、ゲオルグ3世（ジョージ3世）は、出身地のハノーバーでピストル貨を発行します。

ジョージ3世は、アメリカ独立戦争で敗北し、その後、フランスが力をつけていく中、表面に戦争での勝利祈願も兼ねていると思いますが馬を描いています。

また、紋章学の観点からは、北ドイツは、馬の図柄が好まれる傾向もあり、馬が図柄として採用されたのです。

＜総評＞