【Sold】1765年 ハンガリー マリア・テレジア 2ダカット金貨 MS62 NGC
カテゴリ:ハンガリー

年号 | 1765年 |
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国名 | ハンガリー |
鑑定番号 | 6682143-011 |
グレード | MS62 NGC |
販売価格 | 1,480,000円(税込) |
発行枚数 | 枚 |
コイン紹介
2023年10月26日 11時58分
神聖ローマ帝国本家の最後の女王、マリア・テレジア
就任直後、女性の皇帝で神聖ローマ帝国が不安定になった、この機に乗じて、プロイセンがシュレージエン(シレジア)を奪い、神聖ローマ帝国は、収入の多くを失います。誰も、助けてくれない状況でマリア・テレジアは、相当の精神的ストレスの中にいたでしょう。もう、頼れるところは、神聖ローマ帝国への帰属意識が薄く反抗的なハンガリーしか、神聖ローマ帝国を救う道が残されていませんでした。
崩壊の一歩手前、いや、もう神聖ローマ帝国は、崩壊した、と言ってもいいでしょう。
神聖ローマ皇帝は、騎士道精神を体現してきた人もおり、恩を与えてきたにも関わらず、このようなピンチには、誰も手を貸さない、という、この現実にマリア・テレジアは、非常に悲しみの中にいたはずです。
ただ、本当の最後の薄い望みが残されていました。
それが、神聖ローマ帝国への帰属意識が希薄であったハンガリーです。
突然、乗馬を猛特訓し始め、幹部は、誰もその意味が分からない。
ハンガリーへ皇帝として初めて訪問した際、乗馬好きのハンガリー人に、女性にも関わらず、プロ並みの乗馬の腕を披露したことにより、ハンガリー国民の心を掴んだのです。
神聖ローマ帝国崩壊を救ったのが、ハンガリーであり、マリア・テレジアは、その気持ちをずっと持ち続け、ハンガリーでのコイン発行は、嬉しかったことであり、一番気持ちが入っていたことでしょう。裏面は、マリア・テレジア(神聖ローマ皇帝)が、子供(ハンガリー)を自身の子供のように必ず守る、という強い意志が感じられます。
ただ、それがハンガリーという国の発展を遅らせた要因ではありますが、必ずしも、国を発展(=騎士道精神から利己主義へ)させることが正解だとは思いません。ハンガリーは、農業国であり、各地域の豪族がその地域を支配し、緩い国家を形成していましたが、こういう緩い発展でもいいのではないかとは思います。お金を稼ぐことを第一にするのではなく、騎士道精神が育まれることが、大切であるとマリア・テレジアは、考えていたことでしょう。
鑑定枚数は、下記となります。
2023年10月26日時点
オークション価格は、下記となります。
2022年8月に一つ下のグレードであるMS61が、77万円で落札されました。
計算式:4,200×1.2(オークション会社手数料)×138.17(2022年8月22日 三菱UFJ TTS)×1.1
<総評>
マリア・テレジアのコインも、人気が強く、非常に人気になりつつあります。そして、この2ダカットのMSは、もう見かけなくなった?日本で販売しているところはないとは思います。是非、100万円代の内にと思っております。
入荷まで2週間ほど頂戴しております。