【Sold】 1765年 ハンガリー マリア・テレジア 2ダカット金貨 MS61 NGC

カテゴリ:ハンガリー

年号 1765年
国名 ハンガリー
鑑定番号 6640522-002
グレード MS61 NGC
販売価格 1,100,000円(税込)
発行枚数

コイン紹介

掲載日時:2023年12月7日 6時49分

 

神聖ローマ帝国本家の最後の女王、マリア・テレジア

就任直後、女性の皇帝で神聖ローマ帝国が不安定になった、この機に乗じて、プロイセンがシュレージエン(シレジア)を奪い、神聖ローマ帝国は、収入の多くを失います。

誰も、助けてくれない状況でマリア・テレジアは、相当の精神的ストレスの中にいたでしょう。もう、頼れるところは、神聖ローマ帝国への帰属意識が薄く反抗的なハンガリーしか、神聖ローマ帝国を救う道が残されていませんでした。

もう崩壊の一歩手前というか、ほぼ崩壊した、と言ってもいいでしょう。

神聖ローマ皇帝は、騎士道精神を体現してきた人もおり、恩を与えてきたにも関わらず、このようなピンチには、誰も手を貸さない、という、この現実にマリア・テレジアは、非常に悲しみの中にいたはずです。

ただ、本当の最後の薄い望みが残されていました。

それが、神聖ローマ帝国への帰属意識が希薄であったハンガリーです。

突然、乗馬を猛特訓し始め、幹部は、誰もその意味が分からない。

ハンガリーへ皇帝として初めて訪問した際、乗馬好きのハンガリー人に、女性にも関わらず、プロ並みの乗馬の腕を披露したことにより、ハンガリー国民の心を掴んだのです。

神聖ローマ帝国崩壊を救ったのが、ハンガリーであり、マリア・テレジアは、その気持ちをずっと持ち続け、ハンガリーでのコイン発行は、嬉しかったことであり、一番気持ちが入っていたことでしょう。

裏面は、マリア・テレジア(神聖ローマ皇帝)が、子供(ハンガリー)を自身の子供のように必ず守る、という強い意志が感じられます。

ただ、それがハンガリーという国の発展を遅らせた要因ではありますが、必ずしも、国を発展(=騎士道精神から利己主義へ)させることが正解だとは思いません。ハンガリーは、農業国であり、各地域の豪族がその地域を支配し、緩い国家を形成していましたが、こういう緩い発展でもいいのではないかとは思います。お金を稼ぐことを第一にするのではなく、騎士道精神が育まれることが、大切であるとマリア・テレジアは、考えていたことでしょう。

鑑定枚数は、下記となります。

2023年12月7日

 

<総評>

マリア・テレジアを探していた人にとってこちらは、一考の余地あり。

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