エリザベス1世の魅力

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ご存じの方が多いとは思いますが、エリザベス1世は、ヘンリー8世の子であり、メアリ1世の妹でもあります。

エリザベス1世の人生は、強運の連続であったと言えるでしょう。アン・ブーリンがヘンリー8世に処刑され、庶民に格下げされるも復活、そして、姉のメアリ1世に一時ロンドン塔に幽閉されるなど、いつもギリギリのところで助かります。

そのような、強運の持ち主のエリザベスのコインは、魅力的です。

ただし、エリザベス1世時代のコインは、非常に高く、手を出すことが難しくなってきております。

そこで、唯一、手が出せる範囲のエリザベス1世のコインがモダンコインであります。イギリスでも人気のあったエリザベス1世のコインは、モダンコインであっても価格は常に強気となっています。

デザインもエリザベス1世が再現され、特徴的な顔が印象的です。

ただ、1615年にウィリアム・キャムデンによって発行されたエリザベス1世の統治という本のエリザベス1世の肖像画よりコインの肖像は、綺麗に描かれておりますね!!それはそうですよね!?

エリザベス1世は、当時、心細かったのではないでしょうか。女王となったことで、権力者にすり寄る人が多く、誰を信用していいのか、分からなかった、そして、誰を味方につけばいいのか、悩んだ日々でしょう。女王になる前から親しかったロバート・ダドリーとの結婚も噂されましたが、女王となった立場では、彼との結婚は、現実的ではなかったでしょう。

メアリ1世死後、エリザベス1世となったエリザベスは、メアリ1世の元夫であるフェリペ2世から結婚を申し込まれますが、断ります。

様々な縁談が来ましたが、エリザベス女王は、1559年2月10日のスピーチで、イングランドを統治する責任があり、イングランドが夫であると表現しました。ただ、スピーチの中を見ますと、本当にイングランドのために全身全霊を捧げる人であれば、結婚したであろうということは、見て取れます。ただ、姉のメアリ1世とフェリペ2世が共同統治した際、実際の公文書は、フェリペ2世が最初に書かれており、フェリペ2世が、イングランドをスペインの支配下に置こうと試みていたことが分かります。

そのようなことから、エリザベス1世は、国力が弱かったイングランドを海賊を使って国力を上げようと考えたのは自然の流れでしょう。国力を上げなければ、ハプスブルク家など有力な国のいずれかにイングランドが支配されるのが見えていた、目の前の自分の幸せよりも次世代のことを考え、イングランドのために行動していたことが分かります。

また、顔を白く塗ることにより、本来であれば、結婚したかったであろう(後世でそのような後悔がみられます)その気持ちを隠すため?女性らしさを消してまでイングランドに尽くした女王です。その覚悟が、スピーチにまた、表れています。お墓に、「A Virgin pure until her Death(最後まで処女)」と刻んでいいと。

発行枚数は、1,500枚で、鑑定枚数は、2021年9月17日自時点で96枚となっております。

今後、少しずつ市場に出てくるとは思いますが、イギリスで人気のエリザベス1世のため、モダンコインの中で入手がより一層難しくなる1枚であることは確かです。

オークション履歴は下記となります。

9月21日にPF69UCAMがイギリスのオークションに出品されており、価格が下がるのか、上がるのか、気になるところです。

70鑑定はほとんどオークションに出てくることはありませんので、4800ポンドと強気ですが、69鑑定は、現在の弱含みの市場環境から前回のように40万円超えは難しく、30~35万円となるとみております。ただし、エリザベス1世の人気は、イギリスではありますので、前回と同様の2500~2600ポンドあたりで落ち着く可能性も十分あるコインです。

現在、70鑑定のご用意がありますので、ご興味のある方はどうぞご覧ください。

2008年 エリザベス1世 王位継承450年 5ポンド金貨 PF70UCAM NGC