本物を見る力を養うには、旅が必要

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先日、海外ディーラーが、強盗に遭い、8,000万円ほどのコイン、現金が取られました。

日本のディーラーでもその話が出ているところがあります。

この話を聞いた時、私は、瞬間に、怪しい!!と思ったのです。

いくつかのディーラーに話を聞くと、いい人、可哀そう、と被害にあった?海外ディーラーの肩を持っているのです。

これを聞いた時に

???と思ったのです。

盗まれた?事実のみを見て、可哀そうだと。

なるほど。

では、私が確認した事実を見てみましょう。

 

①ギリシャ人ディーラーである
②ギリシャで豪華な店舗を持っている
③イギリスで強盗被害にあっている。
④コインフェアは、プロの強盗が入ってくることを知っている。
誰もが入場(強盗がいることは、世界中のディーラーが知っています)できるコインフェアで1億円弱のコインをショーケースで飾っているそこに来ている人は、おおよその価値は、分かる人々である。
⑤コインフェアが開催されていないホテルに宿泊している
⑥保険をかけていなかった
⑦ホテルのセキュリティー金庫にコイン、現金を預けなかった
⑧家族で、外食に出かけた
⑨外出している間に強盗が入った
⑩朝まで泣いていた
⑪日本人ディーラーにも販売しているディーラーであること

もう一つ推測できることは、

新聞で、Estimate Value(想定価格)が50万£と記載されています。これから分かることは、輸入時に申告をしていないということになります。

輸入時にきちんと輸入申告していれば、輸入時の申告金額と現地での売買のインボイスで、金額が確定できます。現金も盗まれているようですが、現金の持ち込みは、制限していますので、Estimate(推測)ではなく、きちんと申告していれば、きちんとした金額がはじけだされるはずです。

申告もしていないので、どのくらいのコインがあったのかも不明なので、結果、警察も動けないということになるのでは?と考えます。

どう考えられますか?

そして、一番重要な点は、
ほぼ全ての在庫が盗まれたとしているにも関わらず、2ヶ月経った今もホームページには、その盗まれたコインが販売中になっています。

上記の事実で、私は事実だけを見た時に、自作自演を疑いました。

まず、日本のディーラーに販売して、豪華な事務所で営業することはできないです。

店舗を維持するのは、大変です。

そして、在庫を保有し、しかも、妥当な価格で販売する、客観的に見て、そして、コイン商を営んでいる私としては、法律に則って事業をしていた場合、あり得ないです。

自作自演を疑った際、海外ディーラーは、彼は、

ずっと泣いていた、

と言ってました。

ただ、ずっと泣いていたから、本当に強盗にあったことが事実とはならないのです。

海外の色々な場所にいけば、人は、お金のためなら、嘘なんて平気でつきます。お金がもらえるなら、ずっとウソ泣きをする人なんてすぐに見つけることができます。

しかも8,000万円であれば、なおさらです。

穿った見方かもしれませんが、在庫を持ち、非常に良心的に販売していたら、支払いが滞ります、自作自演するしかないでしょう。

それで諦めてくれる人もいますし、そして、当面支払いをしなくて済みます。しかも、それがギリシャではなくイギリスですので、警察も本気で動かない、いいことづくしです。

本当にもうどうしようもない時の一つの手段として、このような方法は、取るべきでしょう。

私が一人で海外に行く際は、誰も助けてくれません。現実のその場で、判断をしていかなければなりません。

色々な経験や、事実、それに基づいて、判断しなければならず、性善説で動いていたら確実に私は今、この世にいないと思います。推測で飛び込むのは、危険極まりないことであり、危険を限りなく排除しゼロに近いところに持っていく、事実は、何なのか、それを元に、その事実で危険なことを回避するようにするのです。

旅をすると色々と面白いことが起きます。

アフリカの空港でタクシーを待っていると、このタクシードライバーは、悪い奴だということの見分けがつくようになるのです。

そのタクシードライバーは、完全に悪ではないのですが、夜歩いていたら、首都にも関わらず、そのタクシードライバーと偶然にも会うという奇跡が起きます 笑

それで、こいつ、悪い顔してるなぁと思い、一緒に飲みにいくとやはりぼったくりバーでぼったくられました!笑

また、少し話は異なりますが、

ミャンマー、ヤンゴンの貧困層の中学生の男の子の一部は、ガイドでお金を稼ぐために驚異的な日本語会話力があります。日常会話からビジネスの話までどんな話をしても、発音から何まで完璧な日本語を話します。

彼らは、日本人をガイドすることにより、お店からマージンをもらい生活しています。数日間多少ぼったくられながら、一緒に行動を共にし、最終的には、彼らの家に行き、お父さんお母さんともお会いしました。

彼らは、日本への憧れがあったと思いますが、生活のために、ここまでの日本語を話せるのか、と本当に驚いたのを覚えております。

そして、かなり難しい言葉で理解できなかった単語は、必ず意味を聞いてきます。少しでも私から吸収しようという姿勢、あの努力は、私は、今でも彼を尊敬しています。

あの子は、今、いい職業に就いて、親を養って、幸せになっているといいな、と、いつも思っています。

一部の情報を元に、推測で、物事を見るのは、非常に危険があるということになります。そのようなことですと、本当のことが見えません。

2021.11.17