暗闇

＊注意：途中で過激な発言が入ります。

 

突然ですが、「個品割賦」という言葉を聞いたことございますでしょうか？
おそらく殆どの方が、聞いたことがない言葉だと思います。

 

一番馴染みがあるのは、車のディーラーで分割支払いをする場合、分割払いの申込書に記載し、オリックス？アプラス？ニコス？などから審査がオッケーとなれば、購入という手続きに入るかと思います。＊私は経験がないので、間違っていたらすみません。
又は、ジャパネットタカタさんで購入した際に分割支払いを受け付けておりますが、こちらも個品割賦と言われる分割支払いとなります。
女性の方ですとピアノを小さいころに購入されたことがあるかもしれません。
カワイなど、カワイクレジットという会社（GEが吸収合併）があり、高額なピアノを販売する際に分割支払い（個品割賦）をしておりました。

 

クレジットカードと異なる点は、都度分割支払いがオッケーか否か、信販会社の審査がある点です。クレジットカードは上限以内であれば何回でも分割支払い契約（商品の購入）ができる点が異なります。

 

この個品割賦、最初は、着物（今は悪いイメージもありますが）、車、ピアノなどの高額商品を購入しやすいようにお客様の視点にたって確立された支払い方法です。
ただ、正当な製品のものは、販売自体が落ち込み、そして、大きな売り上げを見込める車は、競争が激しくなります。そのため、信販会社の売上が伸びるも、固定費、流動費を考えると利益が大幅にマイナスとなるため、その赤字分を確保するために、利益が出るグレー？（実際は、真っ黒）の業界に力を入れ、利益を上げるしか方法がなかったのです。

 

主に利益が出る業界は、下記の５つでした

 

①高額布団販売
顧客ターゲット層：断ることができない孤独な高齢者

②高額着物販売
顧客ターゲット層：断ることができない孤独な高齢者

③デート商法
顧客ターゲット層：断ることができないひ弱な独身男性

④エステ
顧客ターゲット層：断ることができない若者

⑤ネットワークビジネス
〇〇ウェイなどが有名ですね！

 

布団や着物は、寂しい高齢者の心につけいり、押し付け販売を行います。この高額布団を販売するトップ販売員は、「怪しい」の一言なのですが、高齢の孤独女性の心に入るのが非常にうまい！そして、次々と100万円～200万円の布団を高齢者に販売していくのです。

 

ちょっと待て！（100万円、200万円の布団ってどんな布団だよ！！）
西川でもそんな布団売ってないよ！！苦笑

 

時には、何枚も同じ人に販売し、１人に1,000万円以上売り上げたことは、何十回もあります。

 

その人は、とても人当たりがよく、おそらく皆様が、近所の人として、お会いしたら、本当に素晴らしい！と思われる人格者に見えます。そう、そう見えるのです。完璧にそのように装うのです。
（余談ですが、そういう新興コイン商もいますね。）

 

当時、私は入社2年目だったのですが、この人は、私が、信販会社の営業マンであったことから、非常に腰が低く丁寧に接してくれたのです。

そりゃぁ、そうです。

だって、１件の審査を通してくれたら100万円ほどが布団営業マンの歩合として手元に入るんですから、普通の人なら、腰を低くしますよね。今まで他社の審査で落ちた申込書類を強引に審査で通してもらえるだけで、1,000万円、2,000万円が手元にはいってくるのですから、そりゃぁみなさん、丁寧です、私には。

 

部下には、めちゃくちゃ厳しかったです。。。（目撃しました笑）

 

この方は、会社に旅行会社が来て、長期の休みを取り、豪華クルーズ（500万円）に家族で行くのです。

 

もう一つのメインのターゲットであった、デート商法ですが、綺麗な女性を使い、付き合えるのかな？とみせかけて、30万円（2万円程度のもの）の指輪を購入させます。
将来、結婚するであろう人に渡す用に１つもっておいたほうがいい、と。

 

ただ、その男の人は結婚できないであろう、そんな人を狙うのです。
当時、美人ともてない男の人が池袋や恵比寿で歩いていたらデート商法を疑ったものです。

 

これは、非常にいいビジネスで、女性に、生理的に受け付けられないような全くもてない、押しに弱い男性を狙いますので、クレームが殆どないからです。

 

頭がいい！！

 

そして、またまた、このデート商法の会社の社長（お飾りのことが多いのですが）は、とってもいい人なのです。近所にいたら、本当にいい人、と必ず言われるような人です。絶対に悪口を言われるようなことがない人なのです。

 

これらの人々をターゲットにした商法であったことを分かりながら、信販会社のとてもいい人達（社員）は給与をもらっているのです。

 

断れない、年金生活の寂しい高齢女性から搾り取った（騙した）お金からです。

 

これを見ていて、本当にそれでいいの？
生活のためだからって割り切っていいの？

 

そういう疑問が思いっきり不満としてたまっていったのです。

 

堂々と勝負しようよと。
ただ、この業界、堂々と勝負すると赤字にしかならない、そんな業界です。

 

そんな業界、そんな会社、存在意義ないですね。

 

堂々と勝負した場合、業績が落ち、普通のいい人たちが離職の危険にさらされます。
そのため、誰もができなかったのです、その闇に切り込むことが。。。

 

どの業界でもそうなのですが、いい人だから（＝仕事はできない）、その人の分の給与を一生懸命貯めてきた人からほぼ強引に奪ってきた利益で食べていく、

 

くだらない

 

そんな業界潰れてもいいのでは？と先輩社員一人と私は、憤り、本気でそう思っていました。
ただ、私も、そこで給与をもらっていましたので、同罪ということは、付け加えさせていただきます。

 

毎日やるせない、この気持ちが、どんどん溜まっていったのです。

 

みんなができない社員に見えたのです。
だって、何年、何十年働いているのに、何も方策がないんですよ？

 

何十年仕事してきて、何も解決方法を見つけることができなかったのかと。
この会社は、無能な社員ばかりではないのか？
いや、無能ばかりだ。

 

そう強く感じるようになったのです。

 

実際に無能だったと思います。
GEの幹部は、今でもプロ経営者として、もてはやされ、活躍されている方がおります。
ただ、全然プロではない、そう強く思います。
素晴らしい大学を出てMBAを取得し、そして、高齢者からお金を騙してとったお金で給与をもらっている、そんな経営者、プロと言えますか？

 

知らなかった、そんなことは、あり得ないですよね。

 

自分の会社がどのような利益構造で利益を出しているのか、知らなかったなら、経営者どころではなく、学生未満です。おそらく、小学生高学年なら、説明すれば十分理解することができますよね。

 

そんなたいしたことない人がプロの経営者として今ももてはやされているのです。

 

もう鬱憤ばかりが溜まりました。

 

そして、そのような中、ある事件？を起こすのです。。。